迎えに来たよ
彼のほうが早く仕事を終えると、必ず車で私の職場へ迎えに来ていた彼。
最初はそれも「サプライズ」のようで嬉しくて・・・。
会えると思っていなかった大好きな人がそこにいる。
そう思うだけで、私の仕事疲れなんて一瞬で消えていました。
彼と話しながら私の家まで送ってもらい、
時には夕飯を作る時もありましたし、外食をする事もありました。
そんな彼との出会いの日々が幸せでなりませんでした。
次第に彼の「お迎え」は頻度をまして行きました。
「今日は友達と約束があったんだけどな・・・」
そんな時もありましたが、急にでも遠くから迎えに来てくれた彼を
むげにあしらう事も出来ず、私は友人との約束をキャンセルするようになりました。
そんな事が続いていくうちに私は
「どうして何時も迎えに来るようになったのだろう」
と当初とは真逆の考えを持つようになりました。
彼は「会いたいからだよ」と笑うのですが、何かが妙。
「疲れているのに必死に間に合うように車を飛ばして迎えにくるのは妙だよ」
そういう私に
「全てを把握したかったから」と彼。
どうやら純粋な優しさではなく、その半分以上は私の「監視」のためでした。
彼の見えていないときの私の行動。
それが彼にはまるで信用されていないんだと感じ、とても悲しくなりました。
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彼との恋はその後長く続くことはありませんでした。